「太宰治スタディーズ」blog

研究誌「太宰治スタディーズ」を発行している「太宰治スタディーズ」の会のメンバーによる宣伝&情報交換のためのブログです。

「太宰治スタディーズ」第6号(2016.06)目次

イントロダクション―〈戦争の時代〉へ行きて還りし物語 /内海 紀子

特集 太宰治と戦争 1941-1945

1941年12月―1942年4月 「開戦」と文学―〈連続/切断〉の問題 /平浩一
1942年5月―8月 南方と文壇の「知的冒険者」 /井原あや
1942年5月―12月 〈思想戦〉の中の「花火」 /野口尚志
1943年1月―4月 期待された両大家の「国民文学」と〈非国民〉としての「鉄面皮」/小澤純
1943年5月―8月 アッツ島玉砕をめぐる文学場・文学者の動向 /松本和也
1943年9月―12月 私小説「作家手帖」と戦記物「軍隊手帖」と /大國眞希
1944年1月―4月 創作発表媒体縮小期における執筆活動 /斎藤理生
1944年5月―8月 新設文学賞と朗読文学 /吉岡真緒
1944年9月―12月 貪欲なる〈生〉――書くことへの執着 /長原しのぶ
1945年1月―4月 空襲と疎開、そのなかで書き続けるということ /滝口明祥
1945年5月―8月 〈あの〉戦争の終わりと敗戦の始まり /内海紀子

研究論文 

戦時下の芸術家(宣言)――太宰治「一燈」試論 /松本和也 
禁止と奨励――太宰治『右大臣実朝』 /滝口明祥
閉ざされた声――朗読文学としての「東京だより」 /井原あや
太宰治『粋人』論――物語・顔・反復 /斎藤理生
太宰治お伽草紙』序論――戦時下における山岸外史との交渉を補助線に /小澤純
太宰治津軽通信」論――宛先不明の通信と敷居  /吉岡真緒
太宰作品に見られる音色の種類 /大國眞希

書評

大國眞希著『太宰治 調律された文学』(翰林書房) /野本聡

著者紹介・編集後記