『新世紀太宰治』
メンバーである斎藤理生、松本和也が編集を担当し、
その他のメンバーの多くも論文を執筆している論文集が
刊行されました。以下目次。
新世紀の太宰治(研究)へ‐‐まえがきに代えて
第1部太宰治の受容と流通
- 小澤 純「イコンとアイコン――太宰治と〈現代文学〉試行」
- 井原あや「〈太宰治〉を語る――マス(大衆)メディア上に構築された〈情死〉のその後と太宰イメージ」
- 滝口明祥「『太宰治』の読者たち――戦後における受容の変遷を中心に」
- 松本和也「現代演劇のなかの“太宰治”――井上ひさし『人間失格』を中心に」
- 石川 巧「太宰治の読まれ方――読書感想文の世界に生き延びる『人間失格』」
第2部文学(史)のなかの太宰治
- 森井直子『右大臣実朝』試論――歴史記述との出会い」
- 斎藤理生「〈西鶴〉の系譜――『人には棒振虫同然に思はれ』をいかに語るか」
- 山口浩行「佐渡に渡る旅行者たち――青野季吉・保田與重郎と太宰治の『佐渡』」
- 長原しのぶ「〈ハムレット〉の系譜――太宰治『新ハムレット』考」
- 吉岡真緒「『風土記』の系譜――『津軽』の感覚」
第3部近代(史)のなかの太宰治
- 若松伸哉「戦時下における〈個〉の領域――太宰治『散華』論」
- 西村将洋「戦後思想と太宰治『トカトントン』」
- 大國眞希「太宰文学における〈幽かな声〉と〈震へ〉あるいは色彩と音――『きりぎりす』を中心に」
- 内海紀子「イメージの分有とジェンダー――太宰治『雪の夜の話』を読む」
- 松本潤一郎「俺は未だ生まれていない(I can't trust a women)――恥ずかしい断片(二〇〇八年一二月二六日)」
太宰治研究の進(深)化にむけて――あとがきに代えて
- 作者: 斎藤理生,松本和也
- 出版社/メーカー: 双文社出版
- 発売日: 2009/06
- メディア: 単行本
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